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ホーム/海外政策インテリジェンス/スウェーデン
SEUnder revision更新 2026-06 / 検証 2026-06

スウェーデン — SFI・定着プログラムと市民権要件の厳格化(2026〜)

30秒サマリー

スウェーデンは長く寛容な受入国とされ、語学はコミューン(基礎自治体)が提供するSFI、労働市場への定着は公共職業安定所(Arbetsförmedlingen)の定着プログラムが担い、市民権に語学・知識の要件はなかった。だが2026年6月施行の改正で、居住年数を5→8年に延ばし、自活(自己扶養)と「スウェーデン語・社会知識」を市民権の要件に加える厳格化へ転じる。

経緯・政治背景(断面でなく流れで理解する)

  1. 2010新規移民の定着支援を再編(旧法2010:197)

    コミューン中心から国(公共職業安定所)主導の調整へ移す出発点

  2. 2018定着プログラム(etableringsprogrammet)を現行制度として整備

    Förordning 2017:820により2018年1月施行。難民・保護対象者等に最長24か月の支援

  3. 2025市民権厳格化の調査報告 SOU 2025:1 を公表(1月)

    居住年数延長・自活・言語/社会知識要件・通知(届出)手続の縮小などを提言

  4. 2026SFIに最長3年の修了期限を導入(1月)

    学習を「まとまりよく効率的に」する狙い(Skolverket)

  5. 2026市民権厳格化が施行(議会可決4/29・施行6/6)

    居住5→8年、自活、スウェーデン語・社会知識を要件化(16〜66歳)

  6. 2026→2027市民権テストを段階導入

    社会知識は2026年8月〜、言語(読解・聴解)は2027年10月〜。UHR(大学・高等教育庁)が実施、移民庁が審査

制度のフロー(入国〜在留・国籍)

入国・在留許可Migrationsverket(移民庁)が審査
→
定着プログラム(対象者)公共職業安定所が24か月の定着支援を計画(36か月の枠内)
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SFI(語学)コミューンが無料提供。A〜Dの4コース・3つの学習路。2026〜最長3年
→
社会オリエンテーションコミューンが実施(samhällsorientering)
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永住(permanent uppehållstillstånd)在留要件(近年厳格化)
→
市民権(2026/6〜)居住8年+自活+言語・社会知識(学校成績/SFIコースD/テストで証明)

日本への示唆

「コミューンが語学(SFI)、国の職業安定所が労働市場定着」という担い手の分担は、日本語教育を自治体、就労支援を別系統が担う日本に近い構図で参照しやすい。長く寛容とされた国でも市民権を言語・社会知識に接続する転換が起きており、「要件化」は普遍的論点。ただし要件強化は満たせない層の排除を生みうる点に留意。

⬢国(制度設計)

国(職業安定所)が労働市場定着、コミューンが語学を担う分担モデル。市民権の言語・社会知識要件化(2026〜)は「統合の到達を国籍に接続する」設計判断で、日本の今後の論点。要件強化と救済(再受験・配慮)の同時設計が要る。

◆自治体(現場)

SFIと社会オリエンテーションをコミューンが無料で提供する。日本の地域日本語教育・自治体の生活支援に近い役割分担の具体例。2026年のSFI修了期限導入は「期限と到達」の運用設計の参考。

▲企業(受入機関)

定着支援を公共職業安定所が担い、語学・就労準備のコストを社会全体で負担する設計。就労と語学・定着の両立をどう支えるかが企業側の論点。

一次ソース(原文/別タブで開く)

英語Migrationsverket(移民庁)— 2026年6月6日施行の新市民権規則
スウェーデン語Regeringen — SOU 2025:1(市民権厳格化の調査報告)
スウェーデン語Skolverket — komvux i svenska för invandrare(SFI)
スウェーデン語Arbetsförmedlingen — Etableringsprogrammet(定着プログラム)

※ リンクは出典確認用。内容はこのページで日本語完結。原文言語を明示し別タブで開きます。

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