POLARIS
外国人施策ナビβ
日本の制度海外参照統計データロジックモデルGuideAbout
POLARIS
外国人施策ナビβ
日本の制度海外参照統計データロジックモデルGuideAbout
ホーム/海外政策インテリジェンス/オランダ
NLUnder revision更新 2026-06 / 検証 2026-06

オランダ — 市民統合(inburgering)Wi2021:統合B1・帰化A2の二層

30秒サマリー

オランダは多文化主義から義務的統合へ転換した代表例。2022年施行のWet inburgering 2021(Wi2021)で統合の標準到達目標をA2からB1へ引き上げ、コミューン(自治体)が学習計画を主導する。一方で帰化(naturalisatie)の語学要件は依然A2のままで、B1化は議論はあるが一次ソースで施行は確認できない。試験はDUO、在留・帰化審査はIND(移民帰化局)が所管する。

経緯・政治背景(断面でなく流れで理解する)

  1. 2013Wet inburgering 2013 施行(旧制度)

    到達目標はA2。統合義務者が自らコースを手配・受験する自己責任モデル

  2. 2022Wet inburgering 2021(Wi2021)施行(1月1日)

    標準到達目標をA2→B1へ引上げ。以後に統合義務が生じた人に適用

  3. 2022自治体(コミューン)が統合プロセスを主導

    広範なインテーク→個別の統合・参加計画(PIP)を設定

  4. 20223つの学習路を新設+ONAをMAPへ置換

    B1ルート/教育ルート(B1以上)/自立(Z)ルート(A1)。KNM(オランダ社会の知識)と参加(MAP・PVT)を組合せ

  5. 検討中帰化の語学要件をA2→B1へ(提案)

    引上げの議論はあるが、一次ソースでは現行も帰化はA2のままで未施行

制度のフロー(入国〜在留・国籍)

入国・在留許可INDが在留を審査
→
統合義務の通知DUOがinburgeringsplichtを通知(3年以内に統合)
→
インテーク・PIPコミューンが学習路と個別計画(PIP)を設定
→
学習・試験B1ルート(語学B1+KNM)等。試験はDUO/NT2
→
永住・長期在留統合(inburgeringsdiploma)が条件
→
帰化(naturalisatie)INDが審査。語学は最低A2の統合ディプロマ+KNM/ONA

日本への示唆

統合(B1)と帰化(A2)で要件水準が異なる二層構造は、「どの到達をどの在留・国籍段階に課すか」を明示することの重要さを示す(過去にPOLARISはここを誤った経緯があり要注意)。Wi2021で自治体が個別計画を主導する仕組みは、自治体主導の日本の共生に近く参照しやすい。

⬢国(制度設計)

統合(B1)と帰化(A2)で要件水準を分ける二層設計。「どの到達をどの段階に課すか」を明示する設計の参考。帰化B1化の提案の扱いも、要件と現実的な達成可能性のバランスの論点。

◆自治体(現場)

Wi2021でコミューンが学習計画(PIP)を主導する仕組みに戻した。自治体主導の日本に近く、国の枠組み+自治体の個別計画という分担の具体例。

▲企業(受入機関)

統合・帰化が語学到達に連動するため、就労者の学習時間確保(MAP=労働市場参加モジュール)が企業の関与点。就労と統合を同時に進める設計。

一次ソース(原文/別タブで開く)

英語Government.nl — New Civic Integration Act 2021
英語IND — 統合要件(永住・帰化):最低A2
英語Inburgeren.nl(DUO)— コース・到達レベルの選択

※ リンクは出典確認用。内容はこのページで日本語完結。原文言語を明示し別タブで開きます。

他国の詳細版

フランスドイツ韓国カナダオーストラリアスウェーデン英国← 一覧に戻る