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ホーム/海外政策インテリジェンス/カナダ
CAUnder revision更新 2026-06 / 検証 2026-06

カナダ — 公式多文化主義と移民選定・定着支援

30秒サマリー

カナダは1971年に世界で初めて多文化主義を公式政策に採用し、1988年に法制化した国。ポイント制で永住前提の移民を選定し、IRCCが定着支援を担う。連邦+州(PNP)+ケベック特例の分担が特徴。近年は受入過多による住宅圧力で受入規模を削減・安定化へ転じている。

経緯・政治背景(断面でなく流れで理解する)

  1. 1967ポイント制を導入

    人種に基づく選定基準を撤廃。技能・語学・年齢等で選定する近代的枠組みへ

  2. 1971多文化主義を公式政策に採用(トルドー政権)

    世界初。二言語主義の枠内で「公用文化はない」と宣言

  3. 1982憲章27条で多文化遺産を明記

    権利憲章の解釈原則として多文化主義を位置づけ

  4. 1988多文化主義法(Canadian Multiculturalism Act)

    世界初の国家多文化主義法。全出自の平等な参加を国の責務に

  5. 1991カナダ・ケベック協定

    ケベック州が独自に移民を選定(家族・国内難民申請を除く)

  6. 2002移民・難民保護法(IRPA)

    現行の移民法体系を整備

  7. 2015Express Entry 導入

    経済移民をオンラインのプール・ポイントで迅速選定

  8. 2024→2026受入計画を削減・安定化

    住宅・公共サービス圧力を受け、PRを38万/年へ、非永住者を人口5%未満へ

制度のフロー(入国〜在留・国籍)

選定Express Entry/州指名(PNP)/ケベック選定
→
永住権(PR)で入国最初から永住前提(欧州型と対照的)
→
定着支援IRCC資金の語学(LINC/CLIC)・就労支援
→
3年居住1,095日の物理的滞在
→
市民権試験言語CLB4(18–54歳)+知識テスト
→
市民権宣誓・国籍取得

日本への示唆

「管理された受入(ポイント制)+永住前提+定着支援」の最も体系的な参照。連邦+州(PNP)+ケベック特例の分担は、国と自治体の役割設計に示唆。ただし2024年以降の受入過多→削減は「規模管理の難しさ」の教訓。語学基準はCEFRでなくCLB(独自体系)である点に注意。

⬢国(制度設計)

ポイント制で「選んで永住前提で受け入れ、公的に定着を支える」設計と受入規模の調整。規模削減の難しさ(2024年以降)も含め、技能移民の選別・規模管理の参照。

◆自治体(現場)

州指名(PNP)で地域の労働需要に合わせて配分する仕組み。国と地方の受入分担をどう設計するかの具体例。

▲企業(受入機関)

定着支援(語学LINC/CLIC)が公的負担で、企業の語学コストを抑える設計。雇用主主導の選定経路もある。

一次ソース(原文/別タブで開く)

英語IRCC(移民・難民・市民権省)
英語多文化主義法の解説(Canadian Heritage)
英語移民受入計画 2026–2028

※ リンクは出典確認用。内容はこのページで日本語完結。原文言語を明示し別タブで開きます。

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