静岡県:日本の都道府県として初めて ICC(インターカルチュラル・シティ・プログラム)に加盟(2025年8月)
静岡県は 2025年8月、日本の都道府県として初めて、欧州評議会の ICC(インターカルチュラル・シティ・プログラム)に加盟した。2026年3月の「第4期静岡県多文化共生推進基本計画」(2026〜2028年度)は「インターカルチュラル」を計画全体を貫く基本的な考え方とし、施策体系に「ICC加盟による多文化共生施策の向上」を置いている。加盟の効果を測定した結果は、確認した資料の範囲では見つかっていない。
公的・公開報告静岡県「ICC(インターカルチュラル・シティ・プログラム)」(更新日 2026年3月11日・https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/1049844/tabunkachiiki/1078264.html)、静岡県「条例/計画」(更新日 2025年8月22日・https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/1049844/tabunkachiiki/1056994/1054860.html)、「第4期静岡県多文化共生推進基本計画」(2026年3月・https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/015/558/interculturalplan_jp.pdf)、静岡県知事あいさつ(2025年12月17日付・PDF)、出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数について」(https://www.moj.go.jp/isa/content/001459094.pdf)、浜松市「インターカルチュラル・シティ」(更新日 2022年9月28日・https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kokusai/uclg/icc.html)。2026年10月9日に各資料と照合。欧州評議会のサイトは未照合。2026-10-09 更新事例は公表資料をもとに編集して掲載しています。数値・固有名詞は原文・公的資料で確認してください。
背景・文脈
静岡県の在留外国人数は、2024年末で 124,281 人(県の計画に記載。出典は法務省「在留外国人統計」)、2025年末で 132,100 人(出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数について」第5表)。県の説明では、ICC は、文化的多様性を脅威ではなく好機と捉える理念と政策(インターカルチュラル)を推進する欧州発の国際ネットワークで、世界約 160 の自治体・地域が加盟している(2025年10月末現在)。県内では浜松市が 2017年10月にアジア初の都市として加盟している。県には 2008年12月26日制定の多文化共生推進基本条例があり、条例に基づいて計画を策定している。
取り組み内容
2025年8月に ICC に加盟した。2025年12月に、加盟を記念する「Shizuoka Intercultural Symposium 2025」を開催した。2026年3月の第4期静岡県多文化共生推進基本計画(計画期間 2026〜2028年度)は、柱 1 に「インターカルチュラルの理念の普及」を掲げ、推進体制の説明で、ICC に加盟し「世界基準の知見の会得や好事例の共有を行います」としている(計画の記述で、実施結果ではない)。県のページは、県内の実践を紹介するコラム「インターカルチュラルストーリー」を 2026年1月と3月に掲載している。ICC のインデックス(加盟自治体の政策を評価するアンケート)への回答や評価結果の公表は、確認した資料の範囲では見つかっていない。
うまくいったこと
確認できるのは、加盟(2025年8月)、記念シンポジウムの開催(2025年12月)、計画への位置づけ(2026年3月)までである。加盟による効果(注目度、施策の優先度、政策への活用など)を測定した結果は、確認した資料の範囲では見つかっていない。効果があったかどうかは、このページでは判断していない。
課題・困難
課題について述べた県の資料は、確認した範囲では見つかっていない。
教訓
- 取組の特徴(効果は未確認): ICC への加盟後、県の多文化共生推進基本計画(2026〜2028年度)に「インターカルチュラル」を基本的な考え方として位置づけた
- 加盟の効果を測定した結果は確認できていない(ICC のインデックスによる評価結果の公表も確認できていない)
注意点
浜松市の案内によると、ICC への加盟には会費があり、加盟後はインターカルチュラル・シティズ・インデックス(アンケート)に回答し、専門家の訪問を経て報告書(インターカルチュラル・プロファイル)が作成される。静岡県がこの手順のどこまで進んでいるかは確認していない(欧州評議会のサイトは取得できなかった)。会費の額と担当体制も確認していない。在留外国人数は資料により時点が異なる(背景に書いた 2 つの値のほか、2025年12月の知事あいさつは約 128,000 人としている)。