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日本の制度/やさしい日本語/登録日本語教員

テーマ — やさしい日本語

登録日本語教員:国家資格制度の整理と現場への影響

2024年開始の資格制度。取得ルート・経過措置・供給体制の現状を解説

制度開始:2024年4月 | 最終確認:2026年10月9日(経過措置・試験日・登録結果を文部科学省の資料と照合。そのほかの節は2026年4月の確認のままです)

本ページは制度概要の参考情報です。法的助言ではありません。制度の詳細は今後の改正・省令で変更される可能性があります。

01 — 制度の要点:どこで必須か

制度開始:2024年4月 | 第1回試験:2024年11月17日実施 | 第2回試験:2025年11月2日実施 | 第3回試験:2026年11月8日(予定。出願は2026年8月21日に終了)

資格が必要な場合

認定日本語教育機関で日本語教育課程を担当する場合

文部科学大臣が認定した機関。留学・就労・生活の3課程に分かれており、それぞれで日本語教育課程を担当する教員に必須となる。

資格取得ルートを見る ↓

資格を必要としない場合

地域の自主教室・ボランティア・企業や自治体の補助的支援・生活支援に近い活動全般

現場の担い手がすべて登録日本語教員に置き換わるわけではない。

活動先・雇用先が定める要件を確認してください。

認定日本語教育機関の3課程

  • ·留学課程 — 留学目的で来日する外国人への日本語教育
  • ·就労課程 — 育成就労・特定技能等の就労目的の外国人への日本語教育
  • ·生活課程 — 定住・家族滞在等で生活する外国人への日本語教育

育成就労制度の施行(2027年)により、就労課程の担い手確保が特に重要な課題となっている。

02 — 資格取得ルート

試験ルート

  1. 1基礎試験 合格
  2. 2応用試験 合格
  3. 3実践研修 修了(登録実践研修機関にて)

養成機関ルート

  1. 1養成課程 修了
  2. 2応用試験 合格(基礎試験は免除)
  3. 3実践研修 修了(一体型なら課程内で完結)

03 — 経過措置

D / E / F ルート

〜2029年3月

令和11年3月31日まで

C ルート(50項目対応の養成課程修了+学士以上。現職経験は不要)

〜2033年3月

令和15年3月31日まで

経過措置6ルートの要件
ルート対象となる人必要な講習試験・実践研修期限
C必須の教育内容50項目に対応した養成課程(文部科学省の確認を受けたもの)を修了し、学士以上の学位を持つ人。現職経験は問わない不要基礎試験は免除、応用試験は受験。実践研修は免除2033年3月31日
D-1現職者(1年以上)で、平成12年報告に対応した養成課程(文部科学省の確認を受けたもの)を修了し、学士以上の学位を持つ人講習Ⅱ基礎試験は免除、応用試験は受験。実践研修は免除2029年3月31日
D-2現職者(1年以上)で、C・D-1 に当たらない養成課程(D-2 に該当するかは文部科学省に確認が必要)を修了し、学士以上の学位を持つ人講習Ⅰ・講習Ⅱ基礎試験は免除、応用試験は受験。実践研修は免除2029年3月31日
E-1現職者(1年以上)で、日本語教育能力検定試験(1987年4月1日〜2003年3月31日の実施分)に合格した人講習Ⅰ・講習Ⅱ基礎試験・応用試験とも受験免除(出願は必要)。実践研修は免除2029年3月31日
E-2現職者(1年以上)で、日本語教育能力検定試験(2003年4月1日〜2024年3月31日の実施分)に合格した人講習Ⅱ基礎試験・応用試験とも受験免除(出願は必要)。実践研修は免除2029年3月31日
FC〜E-2 のどれにも当たらない現職者(1年以上)不要基礎試験・応用試験とも受験。免除は実践研修のみ2029年3月31日

出典:文部科学省「登録日本語教員の資格取得ルートに関する要件(経過措置期間)」(PDFの表と注)|公表:令和8年5月15日一部修正|POLARIS の確認:2026年10月9日
※ 複数のルートに当たる人は、どのルートを使うかを自分で選びます。自分の修了した課程がどのルートに当たるかは、文部科学省の「確認結果」の一覧で確かめてください。

現職者とは:平成31年4月1日〜令和11年3月31日の間に、次のいずれかで1年以上、日本語教育課程を担当した人です。法務省告示機関の告示を受けた課程/国内の大学・短期大学/認定日本語教育機関の認定を受けた課程/文部科学大臣が指定した日本語教育機関。

1年以上の数え方:雇用が続き、平均して週1回以上授業を担当していた期間を数えます。複数の機関の経験を合計して1年以上でも認められます。主任教員として課程の編成・管理を主な業務としていた期間は、週1回以上の授業担当がなくても含められます。日本語教員試験に経過措置で出願する時点で、1年以上になっている必要があります。

学位(C・D-1・D-2):学士・修士・博士が対象です。短期大学士・準学士・専門士・高度専門士は対象外です。海外で取得した学位は認められます。

講習Ⅰ・講習Ⅱ(経験者講習):D-1・E-2 は講習Ⅱ(受講料17,600円)、D-2・E-1 は講習Ⅰと講習Ⅱ(同26,400円)が必要です。インターネットのオンデマンド講習で、令和11年3月31日までの任意の時期に受講できます。修了証は日本語教員試験の出願時に提出するため、出願より前に修了しておく必要があります。現職者の経過措置を使える試験は、令和10年度の試験が最後です。

E-1・E-2 の出願:基礎試験・応用試験とも受験は免除されますが、日本語教員試験に出願し(免除資格の確認手数料5,900円)、合格証書を受け取る必要があります。基礎試験だけが免除される C・D-1・D-2 は、出願時に免除資格の確認を受けて応用試験を受けます(確認と応用試験の受験料で17,300円。免除のない場合は18,900円。いずれも令和8年度試験の額)。

出典:文部科学省「登録日本語教員の資格取得ルートに関する要件(経過措置期間)」の注※1・※6・※9・※11(公表:令和8年5月15日一部修正)、文部科学省「登録日本語教員の登録申請の手引き」(令和8年6月公開版)1.5・1.6、同「日本語教員試験に関すること」「経過措置に係る経験者講習」(下の出典欄)|POLARIS の確認:2026年10月9日

04 — 供給体制の現状

令和8年度1回目の登録結果(文部科学省公表。登録日:令和8年9月30日|POLARIS の確認:2026年10月9日)

27

登録日本語教員養成機関

申請36機関中(新規と課程新設・定員変更の合計)

23

登録実践研修機関

申請34機関中(新規と課程新設・定員変更の合計)

前の回(令和7年度2回目・登録日 令和8年4月30日)は養成機関13(申請19)・実践研修機関13(申請17)、令和7年度1回目(登録日 令和7年10月31日)は養成機関25(申請33)・実践研修機関23(申請28)でした。各回の数には課程の新設・定員変更を含む回があるため、単純に足しても機関の総数にはなりません。

制度は動き始めているが、供給体制はまだ過渡期にある。

養成・研修機関の地理的な偏在が課題の一つ。登録機関は大都市圏に集中しており、地方では受講・研修機会が限られている。育成就労制度の施行(2027年)で就労課程の受講ニーズが増加する見込みのなか、地方の供給体制の整備が急務となっている。

05 — 制度と現場のギャップ

制度側

  • ↑質保証・専門性の明確化
  • ↑認定・登録・試験の仕組み
  • ↑専門職の中核形成

現場側

  • ↓人材不足・地域偏在
  • ↓ボランティア依存
  • ↓生活支援との混在

必要なのは専門職だけで全部を回すことではなく、専門職・準専門職・ボランティア・現場担当者の役割分担を再設計することである。

06 — 関連記事

育成就労制度の日本語要件:A1→A2→B1の制度階段

育成就労で求められる日本語レベルをA1・A2・B1の3段階で整理。講習時間・費用負担・試験要件を解説。

→

07 — 出典

リンク到達性の確認日: 2026-04-13(内容の確認状態を示すものではありません)
  • 文部科学省「日本語教育」ポータル
  • 文部科学省「日本語教員試験に関すること」
  • 文部科学省「経過措置に係る経験者講習」
  • 文部科学省「養成機関・研修機関の登録結果」
  • 文部科学省「登録機関・養成機関案内」
  • 文部科学省|日本語教育note
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